〈はじめてのバイオリン・バイオリンの扱い方〉

バイオリンのパーツの名前

バイオリンの部品名 上面からの図
バイオリンの部品名 横からの図  

解説

G線(ゲーセン) D線(デーセン) A線(アーセン) E線(エーセン)

太い弦から細い弦に向かって、G線、D線、A線、E線となります。アルファベットはドイツ語読みをするので、G(ゲー)、D(デー)、A(アー)、E(エー)となります。英語に慣れているせいもあり、エーセンと聞くと、A線と勘違いしがちですが、ドイツ語発音なのでE線です。注意しましょう。

糸巻き

弦を巻き上げる部品です。バイオリン本体にあいている穴にねじ込んで弦を締めます。糸巻きが穴と接触する部分には滑り止めをつけて、弦が簡単に緩まないようにします。弦がすぐに狂ってしまう場合は、糸巻きをねじ込む力が弱いか、糸巻きが滑り易くなっている可能性があります。

指板

弦を指で押さえつける黒い板のことで、しばん、と呼びます。長年使っているバイオリンですと、この板が部分的に削れてでこぼこしてきます。でこぼこしてしまっている場合は、メンテナンスに出して指板を削ったり、取り替えたししてもらいましょう。

振動する弦の両端のうちの一つで、こまと呼びます。もう一端は上駒です。バイオリンの表板の上に立っているだけなので、調弦を繰り返すうちに倒れてきます。倒れかけた駒や、曲がった駒はメンテナンスが必要です。

上駒

目立ちませんが、振動する弦の両端のうちの一端を決める部品です。特にメンテナンスは必要ない部品です。

テールピース

弦を引っ引っ張る部品です。各弦用に穴があいていて、弦の端をひっかけて使います。特に弦の張りを調節するのが細かくて難しい弦(E線)は、この穴にアジャスターと呼ばれる部品をつけて弦の張りを微調整できるようにします。

アジャスター

弦の針を微調整するためにつかう部品です。大人の楽器では、E線用に取り付けますが、とくに調整に気を使う場合は、A線等の他の弦にも取り付けることができます。

エフ字孔

バイオリンの弦の振動を楽器内の空気に伝えるための穴です。

ネック

指板(しばん)の裏にあたる部分です。

肩あて

楽器を楽に保持できるようにするための道具で、バイオリンをケースにしまう時などは取り外しします。体系にあった肩あてを選びましょう。

顎あて

顎を乗せるための部品で、肩当とほぼ反対側に取り付けます。肩あてとことなり、通常、取り付けたらはずすことはあまりありません。バイオリンケースにしまう時にも、バイオリンに取り付けたままにしておきます。