"ユーモレスク ドボルザーク作曲"
バイオリン演奏方法のポイント2 〜24小節目まで〜

★リズムがいい加減にならないように注意しましょう。

ユーモレスクはリズムがいい加減になりやすい曲ですので、練習をはじめたばかりのときは、メトロノームなどを使ってリズムを崩さずに引く練習をしましょう。曲に表現をつけるためにリズムを揺らす練習は、しっかりと基礎となるリズムを守って弾けるようになってからにしましょう。

しっかり弾く音と、軽く弾く音をはっきり分けて弾きましょう。

1小節を八分音符で考えて、拍の場所の音をしっかり引きましょう。装飾音や、32分音符は軽く弾いて重たくならないようにしましょう。

大切な音を引くときは弓を多めに、軽い音は弓を少なめにして、弓の使う量をよく考えましょう。

ユーモレスクでは、大切な音を引くときに、弓には力を乗せずに速度を上げて流れるように弾いてバイオリンを響かせるようにしましょう。軽めの音を弾くときは弓を少なく使って、大切な音との区別をつけるようにしましょう。

リズム 弓の使い方 装飾音

動画で解説

楽譜

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補足解説

リズムを把握する練習
ユーモレスク・リズムを確認してバイオリンを演奏する練習方法

ユーモレスクの出だし、1小節目から8小節目までの有名なフレーズは、バイオリンで演奏するとリズムを正確に守るのが少し難しいと感じる方がいるかもしれません。

ここで、曲の出だし3小節を取り上げて、リズムを守って演奏する練習のコツを記します。

この曲は四分の二拍子ですが、8分音符の単位で大事な音を確認しましょう。上に載せた楽譜では、上段に始めの3小節を載せて、そこ(上段)から大切な音を下段に抜き出します。わかりやすいように8分音符で書いてありますが、この音で拍を感じて、しっかり数えるようにして演奏するとリズムを確認しやすくなると思います。

演奏の速度を変化させることで、曲の雰囲気を良くする表現方法はあるのですが、はじめて練習する場合は、まずはしっかりとリズムをまもって弾く練習をして、リズムを把握したのちに表現としてリズムに変化をつけるようにしましょう。

軽く弾く音と、大切に弾く音をしっかり分ける練習 弓の使い方の練習 

32分休符のあとの32部音符の音は弓を少しだけつかって軽く演奏します。その後の16分音符の音は大切な音となりますので、弓をたっぷりつかって弾きます。

バイオリンの演奏で大切な音をしっかりと弾く時は、弓に腕の重さを載せて圧力をかけて弾く場合もありますが、ここでは、曲として軽快な感じを出す必要があるので、弓を多く使って、圧力をあまりかけずに、スーッと流すようにスピードあげて弾くことで音を大きくするようにします。