"メヌエット ト長調 ベートーベン作曲"
バイオリン練習のコツ3 弓順・ポジション移動

1,5小節目等、弓順を変えると演奏し易くなる箇所があります

弓順は一通りに決まるものではなく、演奏者による曲の表現に関係して変わってくるものです。鈴木メソッドのバイオリン指導教本では1小節目や5小節目を一弓で演奏するように指導されていますが、曲の雰囲気が変わらない範囲で弓順を変えて演奏し易くしても構いません。

サードポジションにポジション移動すると、自然な指使いになり演奏し易くなる箇所があります。

ファーストポジションで演奏すると指使いが複雑になる箇所も、ポジションを変えれば指にストレスの少ない形で弦を押えることができます。新しいバイオリン教本ではサーボポジションをつかった演奏方法で指導されています。

アップ弓の少し高度なテクニックで曲の軽快さが増します。

少し、テクニックとしては難しいのですが、アップ弓でスラースタッカートを演奏する箇所で一音一音弓を回して弓元まで戻すようにして演奏すると曲の軽快さが増します。演奏方法や練習の注意点は動画解説をご覧ください。

弓順の変更 ポジションチェンジ サードポジション スラーアップの弓 新しいバイオリン教本

バイオリン練習用レッスン動画

動画の注目ポイント

ビデオの解説

A:左手の指の位置と形、指と指板の角度や押え方に注意してください。

B:Aと合わせて、指と手の動きや形を立体的にとらえてください。

C:主に弓使いを確認します。右肘の位置、弓を持つ右手と右手首の動きに注目してください。左手首から左腕にも注意してください。

D:弓を使う量、弓毛と弦の接触箇所(指板寄りか駒寄りか)、弓の毛の使い方に注意してください。

一見して全ての動作を確認することは難しいので少しづつ巻き戻して見るようにして、左手、弓、右手、そして右腕の連携運動を理解するようにしてください。

レッスン5 弓順とポジションチェンジ・アップ弓のテクニック(youtube)

レッスン5(goo) youtubeにアップしている動画と同じ内容です。お好みのプレイヤーでどうぞ。

楽譜

ベートーベン作曲メヌエット ト長調 の楽譜を開く
上のリンクをクリックすると楽譜が別ウィンドウで開きます。解説動画と並べてご覧ください。(同じウィンドウに表示されてしまう方は、リンクを”右クリック”してメニューから「新しいウィンドウで開く」を選んでください。)

解説

弓順を変更すると弓使いにゆとりができて演奏しやすくなります。

上の譜面は弓順を変更したものです。

1小節目を一弓で弾かずに、はじめの2音をダウンで、後の4音をアップで演奏すると、弓にゆとりができて演奏しやすくなります。

ポジション移動することで左手の指の形にストレスがかからなくなり、楽に弦を押えることができるようになります。

上の譜面はポジション移動して演奏するパターンに変更したものです。

「新しいバイオリン教本」で指導されている演奏方法では、4小節目でサードポジションに移動します。これにより、弦を押える指の形は大分ストレスの少ない形になります。

7小節目でファーストポジションにもどりますが、同じ音を別の指で押さえ直す形になりますので、比較的音程もとりやすいはずです。