"メヌエット バッハ作曲"の演奏のポイント1

★ト長調の音階 E線を押さえるときは左腕を移動

メヌエットでは、E線を押さえる高い音がよく出てきます。弦を押さえる左手の腕をしっかり移動させることで、左手に無駄なストレスをかけずに済みます。

★右腕をつかってスムーズな移弦 E線からD線への移弦

バッハ作曲のメヌエットでは、バイオリンの演奏では珍しい(あまり好まれない)弦を1本飛び越える弦の移動(移弦)が起こります。またぐ線を引っ掛けて余計な音を出さないためにも、弓を持つ手の腕(右腕)をしっかりつかって素早く移動させるのがポイントです。

ト長調音階 左腕の使い方 移弦(弦の移動) 右腕の使い方

動画で解説

解説

ト長調の音階練習
ト長調音階練習

ト長調の音階練習は、ソ(D線)から始めます。バイオリンの首を、親指と人差し指の付け根で押さえ、位置や形が変わらないように注意します。

E線を押さえる時には、指板(しばん)を押さえる左手の腕は、肘を体の外側にひっぱるようにすると、左手の形に無理なストレスがかからずに楽に弦を押さえられるようになります。左手の腕をしっかり使いましょう。

右腕を使って素早く弓を移動
弦の移動(移弦)

2小節目や4小節目にでてくる、3拍子のダウン・アップ・アップの弓の配分に注意しましょう。1拍目のダウンを弾く時に全弓(全部の弓)を使わずに、3分の2程度にしましょう。2拍目と3拍目のスタッカートは弓をあまり使わないので、1拍目で全弓を使ってしまうと、3拍で弓元に戻ってこれなくなってしまいます。

弓の移動(移弦)も重要なポイントです。2小節目では、A線からD線へ、4小節目では、E線からD線への弦の移動があります。特に、E線からD線への移弦は、A線を飛び越えるのでA線に引っ掛けて、余計な音を出さないように注意しましょう。A線を引っ掛けないようにするには、右腕をしっかり上げて、E線からD線へ移弦をスムーズにするように心がけると良いです。